仲田絵美「なんでもない」
2017年9月22日[金]-10月15日[日]終了しました
金・土・日 13:00-19:00 事前予約制
この度、krautraum(クラウトラウム)では、仲田絵美個展「なんでもない」を開催いたします。
「なんでもない。」は、仲田絵美の口癖だという。
相手に伝えるには、あまりにたわいも無かったり、どうにも言葉に形容しがたいときには、
闇雲に言い当てようとすることをやめて、ついそのように発してしまうらしい。
今年5月に発表した「光の屑」* を再構成した本展は、パソコンと携帯電話のデータボックスの中に眠っていた、過去のミスショットを起点に展開する。 撮影したことすら覚えていない、しかし今となっては微笑ましくもある当時の失敗作は、何年も身体の中をゆっくりと巡り、日々の生を納得していく過程でようやくまた触れることができる場所にきたのだろうか。そうした時間の紡ぎかたは、これまで彼女が世に送り出してきた、母や父との関係を模索する姿を思い出させる。
切り取りたい風景をどれほど丁寧に想定しても写真には写り込んでしまう、日々の凡庸さの奥にひそむ複雑さ。
その中を彷徨う彼女が「なんでもない。」と口にするときには、何かを受け容れていくための回路をゆっくりとつたう只中にいることを、想像してみたい。
* 「光の屑」は、2017年5月に千葉県市原市で開催された「いちはらアート×ミックス」にて、中崎透ディレクションのもと、個展形式で発表された。
仲田 絵美 (なかた えみ)
1988年生まれ。写真ワークショップ 松本美枝子のキワマリ荘の写真部修了。
第7回「1_WALL」グランプリ受賞。主な出版物に「よすが」(赤々舎、2015)、近年の主な展覧会に、「いちはらアート×ミックス」(千葉、2017)、「あわい」(OGU MAG、東京、2015)、「よすが」 ( ガーディアン・ガーデン、東京、2013)、「美しい速度で」(ガーディアン・ガーデン、東京、2012)。
作家ウェブサイト http://nakataemi.com
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