戸田祥子「分け目で、踊る」
2016年10月28日[金]-11月27日[日]終了しました
金・土・日 13:00-19:00 事前予約制
このたび krautraum(クラウトラウム)では、戸田祥子個展「分け目で、踊る」を開催いたします。
天井から吊るされた透明フィルムは、暖房が放つ赤い光をちらちらと反射させながら温風にそよぎ、
浴室に佇む青いガラス状の立体は室内温度が上がるにつれ、やがて静かに汗をかき始める。
戸田祥子の作品のなかに頻繁に登場するいびつな造形物は、見る者の目がさまざまな現象を捉えるうえでの媒介者となる。
映像の中の彼らは、瞬時に遠い海のさざなみや窓の明かり、薪を燃す炎のイメージへと連なり、
すべての画は同じ旋律で淡々と切り貼りされていく。
遠近感を消失させ、質量をぼやかす一連のさまを前に疑わざるをえない。
今見ているものとは、一体何なのか。
分け目で、踊る。
戸田自身がこの展覧会に与えた名前は、限定された視界をずらし、
固定しきった焦点距離を延ばすことのできる軽やかさを備えて生きて行こうとする彼女の態度を表明している。
それは一所に定住しながらも、与えられた枠組みとそこから生じる習慣的な思考から少しのあいだ離れ、
ストレンジャーのように身を翻す能力をも指す。
そうして彼女は日々の消費と既視感に苛まれた風景の解体作業をいとわず、
「見る」ということを何度でもやり直す。
戸田 祥子(とだ しょうこ)
2006年 東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了。近年の展覧会に、「瀬戸内国際芸術祭」(香川、2016/2013)、「断片から景色」(アキバタマビ21、東京、2016)、「引込線」(埼玉、2015)、「成熟と喪失」(TALION GALLERY、東京、2013)、「Blue Valentine」(XYZ collective、東京、2013)、「地理に、リズム」(3331 gallery、東京、2011)等。hanage(青木真莉子+秋山幸+戸田祥子)企画として、「追記」(krautraum、東京、2016)、「セメントと手紙」(LOOP HOLE、東京、2015)等。
作家ウェブサイト https://sites.google.com/site/shokotoda/home